なんだかんだと、
かんだはあたらしい。

実行委員会 クリエイティブディレクター
池田晶紀

「縁日」や「五十市」などなど。
神田では、いままでも、町会が中心となって「地域交流の場」を作ってきました。
お祭りとなれば、みんなが神輿を担ぎに集まってきます。
いまは町を離れた人が戻ってきたりもします。
この町には、みんなで集まることを楽しみにしている気風が満ちています。
今年はなんといっても４年ぶりとなる「神田祭」があります。
この記念すべき年に、
「神田をよりいっそう楽しんでもらえる場を作れないか？」
「路上のもっとおもしろい活用の仕方はないだろうか？」
と、考える人たちが少しずつ集まってきました。
神田にゆかりのある人も、そうでない人も。子どもも、大学生も、大人も。
そして、路上実験イベント「なんだかんだ」が企画されました。
さまざまな催しが、神田の路上で繰り広げられます。
共通のテーマは「あたらしい神田の縁日をつくろう！」です。
これは、社会とクリエイティブの実験でもあります。
どんなことがおもしろいか？
何をしたらみんながよろこんでくれるか？
企画者たちが考えるだけでなく、みんなでやりながらわかっていきたいです。
問いを、みなさんと分かち合いたいと思っています。
路上に開かれた神田のあそび場にぜひお越しください。

神田プレイスメイキング実行委員
4FRAMES 御代田和弘

普段は世田谷の三宿でまちづくり活動をしています。神田の「外」の人間ではありますが、大学はお茶の水で、働きはじめてからも打合せや飲み会で神田界隈に来ることが多く「馴染みの街」という印象が強いです。神田のイメージと言えば、本や楽器のお店が多かったり飲み屋がたくさんあったりと、これまでは表面的な部分しか見ることができませんでしたが、今回「なんだかんだ」に関わることができて、地元のつながりの強さこそがこの街の魅力だと気付きました。街への愛着や誇り、こだわり。人を受け入れ、人を助け、人と協力する意識。こうした熱い思いが一人一人の中でグツグツと溜まっている、そんなイメージを神田に感じています。一人一人に溜まるこの熱が「なんだかんだ」に集まって神田愛があふれ出し、そこに外の人たちの熱が加わって常に新しい「神田」として進化し続ける。「なんだかんだ」が、そんなきっかけになったらイイなと思ってます。

神田プレイスメイキング実行委員会
発起人・事務局長 渡部裕樹
（株式会社 日建設計総合研究所）

神田で働きはじめて約10年。日々出会いや発見のある「噛めば噛むほど美味しい神田」の魅力に気づき道路などの公共空間を舞台とすることで、その魅力をより多くの人に伝えられるのではないか？と考えていた中で道路を活用した社会実験に参加する機会や、神田で活動する人々との出会いに恵まれ、今回の企画を発案しました。「あたらしい神田の縁日をつくろう！」のテーマのもと、神田の内外の様々な人々の想いやパワーが集まり「路上実験イベント」が「なんだかんだ」ではじまります。この活動がきっかけとなり、公共空間を舞台に、魅力を深め発信し続ける神田になっていくことを願っています。

神田プレイスメイキング実行委員会
実行委員長 中島伸
（東京都市大学 都市生活学部）

「なんだかんだ」の合言葉のもとに、神田のことが大好きな人たちが集まれる場を準備してきました。
神田のまちには、路上が似合う。江戸時代からまちの人が行き交うまちの舞台は路上です。これは、ただ通りすぎるのではない、神田で脈々と受け継がれる路上の使い方に関するこれからのまちづくりのための実験でもあります。
準備していく中で「なんだかんだ」という言葉について、ずっと考えています。神田のまちに対するそれぞれの思いやこれまでのプロセスは決してひとつではなく、なかなか全体はつかめません。でも、それぞれが思い描く「なんだかんだ言って、やっぱり神田っていいな、神田ってこれだよね」という感覚をお土産のように持ち帰ってもらえたらと願っています。

神田プレイスメイキング実行委員会
実行委員
ヤマハ発動機株式会社
クリエイティブ本部
フロンティアデザイン部

我々は、ヤマハ発動機が作り出すモビリティに新しい価値を見出し、それらを社会に実装をしていくことをミッションとする部門です。
特に今は、地域が抱えるさまざまな社会課題を解決するべく、モビリティを活かしたまちづくりプロジェクト「Town eMotion（タウンイモーション）」に注力しています。(https://www.yamaha-motor.co.jp/townemotion/)
世の中が絶えず変化する中で、「感動創造」という企業の目的を大切にしながら、ヤマハ発動機らしい解決の仕方とはどんなものだろうと考えながら取り組んでいます。

今回の路上実験イベント「なんだかんだ」は、神田の道のおもしろい使い方を考え、道という空間がたくさんの人をつなぎ、あたらしい出会 いや体験の場となることを目的とした実験イベントです。
この実験をとおして、モビリティの可能性を広げ、更には人々が賑わう豊かなまちづくりを目指していきます。